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パワーベルトの効果とは?【初心者にもおすすめな理由も解説】

ABOUT US
笹森 大生トーキョーフィットネス株式会社 代表取締役
現役パーソナルトレーナーとして年間1,500本のパーソナルトレーニング指導を行うと同時に、「個々にあったジムを正しく選んでほしい」という考えから、当メディアを開設。 これまで、都内を中心に200店舗以上のパーソナルジム・フィットネスジムを取材。
<資格・実績>
NSCA-CPT(全米エクササイズ&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)/トーキョーフィットネス株式会社 代表/Animal Flow Lv.1 Instructor/T-Fitness 事業責任者

筋トレ初心者の人は、パワーベルトを使ったことがないことも多く、本当に必要なのかを考えたことはないでしょうか?
本記事では、こういった疑問についてお答えします。

この記事の監修者

笹森大生(ささもり・だいせい)

  • トーキョーフィットネス株式会社 代表
  • NSCA-CPT(全米エクササイズ&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
  • Animal Flow Lv.1 Instructor

私自身もパワーベルトを活用し、バーベルスクワットの重量を200kgまで上げていくことができました。
そんな私が、考えるパワーベルトの効果と初心者におすすめする理由を解説していきますので是非ご覧ください。

また実際にスクワットの200kgを行なっている動画やデッドリフト205kgなどの動画は私のインスタグラムで見られるので念のためにリンクを貼っておきます。

パワーベルトの効果

力が入る

パワーベルトを着用する1番の効果は、腹圧をかけやすくなり、力が出やすくなるということです。
腹圧とは、腹腔内圧の略称で、 腹腔というのは横隔膜といういわゆる呼吸筋の下にある、内臓などが集まっている空間です。
呼吸を吸って横隔膜が下に下がると、その腹腔を圧迫しますがその際脊柱や、体幹が安定します。このことを腹圧と呼んでいます。

横隔膜についてと、呼吸の重要性を過去に解説しているのでこちらを見ると、腹圧の重要性もさらに深めることができます。

さらにパワーベルトを着用することで、外的に外側からも圧力をかけるので、①呼吸で上からの圧力、②外からの圧 の二つの圧が相乗的に働くのでさらに腹圧が向上し、力が発揮されやすくなるのです。

腹圧とは

フォームが安定する

パワーベルトの効果として腹圧をかけられると、体のバランスが安定するのでフォームが安定しやすくなります。
そのおかげで姿勢を乱しづらくなるので腰や膝を痛めづらくなるのです。

また、腹圧をうまくかけられると背中が丸くなったり、反りすぎたりということが少なくなるので、そういったところへの意識ではなく、出力へ意識を向かわせることも可能になります。

腹圧がうまくかけられる正しいパワーベルトの巻き方は、ボディビル元世界チャンピオンの鈴木雅さんのコラムで紹介されているので、ぜひ目を通してみてください。

初心者こそパワーベルトをおすすめする理由

初心者の方には「自分がつけても大丈夫なのかな…」などと思う方もいますが、むしろ着用し、怪我の予防や正しいフォームで重量を扱うことができます。

例えば、周りから見てスクワット60kgが軽い重量でも、初心者の方にとっては高重量になります。初めて60kgを上げる、5回しかできないなどといった人は、ベルトを着用し、安定的にこなすことで、どんどん成長していくことができます。
なので、初心者や上級者に関係なく着用した方がいいです。

よく上級者の方が「初心者のうちはつけない方がいい」という場面がありますが、それはそれで、次章で紹介するパワーベルトのデメリットも考慮した話になります。
なぜつけない方がいいという議論がされるかの理由は次章をご覧ください。


また、リストラップやニースリーブというアイテムに関しても同様に、初心者だからと言わずに着用した方がいいです。その理由やそれぞれの効果についてをパワーリフティング世界ちゃんオピオンの佐竹優典さんに解説していただいているので、ぜひチェックしてみてください。

パワーベルトのデメリット

パワーベルトに頼りすぎてしまうと、自分の力で腹圧をかけることが苦手になってしまう恐れがあります。
特に初心者の人は、腹圧のかけ方そのものがわからない人がいるので、「初心者はつけない方がいい」と言われる理由となります。

ここでいう自分の力でかける腹圧というのは前述した、呼吸を吸うことによって横隔膜などをコントロールした腹圧のかけ方です。

これに対する対処法は、自分の中の高重量域以外の重量はベルトをつけずにトレーニングするのがおすすめです。例えばアップで着用しないで行ったり、こなすセット数・プログラムの中で、使うセットと、使わないセットをつけたりなど。
もちろん、呼吸のトレーニングをするということも重要です。

パワーベルトを使う人は本当の強さではない?

パワーベルトを着用して重量を上げていけても、着用しない時の重量が伸びないかというと、そういうわけでもありません。
実際に私は、スクワットに関して、ほとんどのメインセットでパワーベルトを着用して行なっていますが、200kg上げられるのに対し、パワーベルトを外しても185kgまではサクッと上げられます。

おそらくパワーベルトをつけずにトレーニングをしていたら、そもそも185kgまで到達できたかもわからないですが、まず言えることはもっと時間がかかっていたように思います。

パワーベルトを有効活用することで、効率的に鍛えていくことができ、前述したように、腹圧が書けられるように用意さえしておけば、着用しなくても高重量を上げることが可能なのです。

パワーベルトを着用してほしい種目

デメリットでも解説したように何でもかんでもつけてしまうと、腹圧を自らかける癖も失われてしまうので、最低限パワーベルトを着用してほしい種目のみご紹介します。

  • スクワット

バーベルスクワットやスミスマシンを使ったスクワットなど、スクワットの種類は多彩にわたりますが、意図的に高重量を扱うことを目的にしたものは着用をお勧めします。

  • デッドリフト
  • ハックスクワット

ジムなどでマシンを使ったハックスクワットです。ハックスクワットは腰が反りやすいこともあるので着用をおすすめしています。

  • ミリタリープレス・オーバーヘッドプレスなど

スタンディングで行うバーベルショルダープレスです。これらも、かなり体幹が不安定になりますのでおすすめです。

おすすめのパワーベルト

ここでは、私が実際に着用しパワーベルトの効果が体感できたおすすめのパワーベルトをご紹介します。

ゴールドジム プロレザーベルト

革製品なので、従来のものよりも最初は硬いですが、重量が上がれば上がるほどこのプロレザーベルトに助けられました。単価は少し高いですが、今後のことも見据えて買い替えていくよりは初めから購入をお勧めします。

SBD パワーベルト

上級者用です。と言いたいですが、初心者にもぜひ使ってほしい優れものです。
まず、幅が広いので体幹丸ごとカバーしてくれるので腹圧の入り方や安定感が圧倒的に違います。また、バックル式なので、締め直したりといった手間もないのでかなり楽です。
スクワットやデッドリフトなどで高重量を狙いたい方にはかなりおすすめです。

まとめ

パワーベルトの効果は、腹圧が向上しフォームが安定し、怪我を防ぐことができる。また、出力も上がるのでどんどん重量を伸ばしていくことができるということです。
この効果は特に初心者の方に、感じてほしい効果なので、むしろ初心者の方にどんどん活用していってほしいと思います。