筋トレをしている人だと、誰しもが好きなベンチプレスですが、「ベンチプレス100kg」という壁を感じる方も多いのではないのでしょうか？
結論、ベンチプレス100kgを上げる人は、人口に対する割合からしても非常に少ないために「すごい」と言えるでしょう。
現役トレーナーで自分自身もベンチプレス130kg上げる私でも、ベンチプレス100kgを上げる人を見ると「レベルがすごく高い人だな」と感じます。
本記事では、これからベンチプレス100kgを目指す方へ、上げられる人の割合や実際の見た目もご紹介し、そのすごさをお伝えしていきたいと思います。
もし、ベンチプレスが停滞していてモチベーションが低下している方は、本記事を見ることで、ベンチプレスを頑張りたいと思える内容となっているので、ぜひご覧になってみてくださいね！
目次
ベンチプレス100kgを上げる人の割合や難易度は？
ベンチプレスを100kg上げる人がすごいと言われる理由の1番の理由は、その割合が人口の1%とであり、年収1,000万越えの人よりも珍しい数値となっているためです。
また、私はゴールドジムで公認パーソナルトレーナーとして契約をし、指導してきましたが、ゴールドジムにおいてもベンチプレス100kgを行う人は少ない印象でした。
ゴールドジムは筋トレ業界でも、筋肉自慢の方々が利用する割合が高いのですが、その中でもベンチプレス100kgを上げる人がそこまで多くないことを考えると、上記の数値は合っていると言えるでしょう。
ベンチプレスの平均
ある研究では、100名以上筋トレ経験のない男女にベンチプレスを行ってもらったところ、男性の平均は約40kg、女性は20kgという結果となっていました。
（参考文献：週1回の大学授業における筋力トレーニングが筋力に与える影響）
また、私自身も100名以上の方のベンチプレスを指導してきましたが、男性で50kgあげれる人は少なく、女性も20kg上げるのも一苦労の人がほとんどのため、上記の研究結果と同様の数値と言えるでしょう。
難易度は体重による
ベンチプレス100kg上げる人のすごさは十分に伝わったかと思いますが、実際のところ、体重が60kgの人が上げるのと、体重100kgの人が上げるのは難易度が全く違います。
私のこれまでの指導経験からしても、体重60kgでベンチプレス100kgをあげた方は少なく、結果的に筋トレ効果で体重が60キロ以上になったりした結果ベンチプレスが強くなったという方が多くいます。
もしベンチプレス100kgを達成したいと考えている方は、脂肪をつけるわけではありませんが、正しく筋肉量を増やし、体重を増やすことも達成に近づくと言えるでしょう。
40代で上げたらすごい？
ベンチプレス100kgをあげられる人の割合は、人口の1%だと話しましたが、私の経験上この数値は40代以下の方々に言えると言えます。
つまり、40代でベンチプレス100kgを上げられる人は相当すごいと言えます。
実際、40代になると、筋トレを習慣化できる割合も減りますし、姿勢が悪かったり、筋力低下でそもそも高重量のベンチプレスができない身体の状態になっていることが多いのです。
その結果、怪我してしまったり、継続的に筋トレをする事ができなかったりと、20〜30代に比べて難易度は高いと言えるでしょう。
ベンチプレス100kgを上げられる人の体つき・見た目を調査
ベンチプレス100kgを上げるためには、様々なトレーニングを行ったり、栄養摂取も行う必要があります。その結果100kgを上げる頃には、かなり良い体つきになると言えるでしょう。
では、実際にベンチプレス100kg上げる人の見た目は、どのくらいの体つきになっているのでしょうか？
実際に100kgをあげられた頃の私の見た目をご紹介し、また、SNS上にアップされている方々の見た目を調査したのでご紹介します。
筆者が100kg達成した頃の体つきや見た目は？
私がベンチプレス100kgを達成した頃はこのような体つきでした。
自分としてはフィジークコンテストを目指してトレーニングをしていた時期なので満足していませんでしたが、一般人の方々と比べるとやはり大胸筋や肩周りの筋肉は発達していると感じます。
私自身、ベンチプレス100kgを達成するために、いろいろな試行錯誤をしてきましたが、良い身体になりたいという人は何をすれば良いかわからない事がほとんどですよね。
ただ、ベンチプレス100kgを目標にし、達成できれば結果的にこのくらいの身体にはなれるので、「とにかくベンチプレス100kg上げる目標を立てれば自然に良い身体になる！」と、パーソナルトレーニングを受けてくれているお客様にも伝えています。
100kg上げる人の見た目をSNS上で調査
ここからは、実際にベンチプレス100kgを上げる人や、上げそうな人のSNSをチェックしたので、自分が目指すべき目標である”ベンチプレス100kg”を上げる人の体つき・見た目はどのくらいかを見てみましょう。
この方はちょうどベンチプレス100kg達成したタイミングでその時の見た目をアップロードされていました。やはりベンチプレス100kgを上げるとなると、大胸筋がかなり発達しているように感じますよね。
この方は、まだベンチプレス100kgに到達していないようでしたが、かなりの体つきでした。
ベンチプレスは100kgに到達しなくても、達成するまでにどれくらいの努力をしているかによって、見た目は変わってくることがよくわかりますね。
この方はあと5kgで100kg達成できる様子でした。大胸筋がしっかりと発達してるのがわかりますね！
ベンチプレス100kgを上げる人は年収が高い？
ベンチプレス100kg上げる人はすごいと言えますが、その理由に「年収が高い人に多い」ということもあります。
研究論文から明らかに
過去50年の体力測定データと、その後の最高年収との関連性を調査した研究では、筋力や筋持久力、筋パワーが優れている人ほど、社会的成功（最高年収）を得やすいという結果が示されています。
特に垂直とびや腕立て伏せといった筋力に関連する体力テストの結果が高い人ほど、最高年収が高い傾向があることが明らかになったのです。
これは、体力が労働生産性や昇給、昇進に繋がりやすい要因として、身体的および精神的な健康、さらには認知スキルや自己管理能力、ストレス管理能力、チームワークなどの非認知スキルを向上させる可能性があるためと思われます。
（参考文献：八田秀雄, “東京大学の学生の過去50年の体力測定データを活用したヒストリカルコホート研究,” 科学研究費助成事業 研究成果報告書, 課題番号: 16H03259, 2019.）
年収1,500万円の人よりも割合が低い
ベンチプレス100kgあげられる人の割合は、人口の1%とも言われていますが、その割合は年収1,500万円の人と同等の割合のようです。
この割合から見ると、ベンチプレス100kgの達成は、年収を1,000万円にするよりも難易度が高いと言えるので、上記の研究論文のように、ベンチプレス100kg上げられる能力を持っている人は年収が高いケースが多いという結果に納得できます。
ただ、「ベンチプレス100kgをあげたから年収が高くなる」というわけでは決してありませんので、勘違いしないようにしましょう。
ベンチプレス100kgを上げるためのポイント
ここまで、ベンチプレス100kgを上げることのすごさについて解説してきましたが、実際に上げるためのポイントについて解説していきます。
- 正しいフォームで行う
- トレーニングメニュー・頻度を正しく組む
- 食事・栄養管理を行う
正しいフォームで行う
ベンチプレス100kgを上げるためには、まずは正しいフォームで行う事が重要です。
実際に、100kg上げられない人のフォームとしての特徴なのは、「適切なブリッジが組めていない」「身体をうまく使えていない」などです。
下記の記事では、ベンチプレス100kgを達成できるためのフォームを、ベンチプレス世界記録を持つ佐竹優典さんが解説してくれています。
ぜひご覧ください。
トレーニングメニュー・頻度を正しく組む
ベンチプレス100kgを上げるためには、メニューや頻度を正しくこなす必要があります。
なんとなくただひたすらベンチプレスを行ったり、自己満の頻度だけで行ってもなかなか達成する事ができません。
そこで、取り入れて欲しい筋トレメニューが「肩・上腕三頭筋・背中」の3つになります。
これらをトレーニングメニューに取り組むことで効率よくベンチプレスを伸ばす事ができるでしょう。
ベンチプレス100kgを早期達成するためのトレーニングメニューやその頻度については、別記事で詳しく解説したので、併せてご覧ください。
食事・栄養管理を行う
ベンチプレス100kg上げるには、栄養摂取をなんとなく行っていては筋肉をつける事ができず、結果的に100kg上げる事ができない状態が続くでしょう。
ベンチプレス100kg上げるための栄養補給として、手っ取り早くできることとしては、プロテインを2〜3回、普段の食事に加えて摂取することです。
人によっては、そこまでプロテインの摂取をする必要がない場合もありますが、基本的にタンパク質は不足になりがちです。
大体の人の食事で考えると、まずはプロテインでタンパク質を稼ぎ、筋肉量アップに努めることが最優先と言えるでしょう。
また、ベンチプレス100kg達成のための食事・栄養摂取については、別記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
まとめ：ベンチプレス100kg上げられる割合とそのすごさ
ベンチプレス100kg達成する方の割合は人口の1%となっており、年収が1,500万円に達する割合と同等の難易度という事がわかりました。
これらから、いかにベンチプレス100kgがすごいかがわかりますよね。
また、本記事では、実際に100kgを達成した際の私の見た目や、SNS上で100kg達成した方々の見た目もご紹介しました。
本記事をご覧になったこれからベンチプレス100kgを目指す方にとって、より明確な目標になってくだされば幸いです。
笹森大生
(ささもり・だいせい)
・NSCA認定パーソナルトレーナー
・トーキョーフィットネス株式会社 代表
・T-Fitness 事業責任者