「過去に摂食障害やうつ病を経験してきました。」そう話すのはヨガインストラクターのSHIORIさん。今回はSHIORIさんに、ヨガを始めた理由やフィットネスの恩恵、これまでの生い立ちについてお聞きしてきました。コンプレックスなどがあり、体を動かすことが苦手だという方に、おすすめの内容となっておりますので是非ご覧ください。
※SHIORIさんのインタビューを動画で見たい方はこちらから↓
活動状況
–活動状況を教えてください
–筋トレも結構やっているイメージがあります。
元々水泳や水球をやっていたり、バックグラウンドが競技・スポーツだったので、そこで筋トレは練習の一環として取り組んでいました。なのでどちらかというとヨガよりもフィットネスが先という感じでした
今は週3〜4でレッスンの合間とかにやるようにしています。
撮影のお仕事が入った時もフィットネスっぽい要素を求められることがあるので、その時にも役立っています。
過去の話と摂食障害
–小さい頃からスポーツされていたのですか?
2歳半から水泳をスポーツクラブでやっていて、幼稚園の時も体操や水泳をしており、高校生になってからは水球に取り組みました。
ただその頃から体調が悪くなり、摂食障害がひどくなったんです。
当時は食べるのもトレーニングの1つみたいな感じで1日5食とかをずっとやっていました。
それが反動となり、ある時全く食べられなくなり、食べても吐いてしまうという状態になってしまいました。
ただそれをずっと隠して競技をしていたのですが、終いにはお腹が痛くなってよく倒れるようになってしまったんです。
ヨガと出会ったのはその辺りですね。
–摂食障害はどういった状態だったのでしょうか?
食べれないのに食べなきゃいけないという、自分の体の声を無視して食べていたので、キャパオーバーしていたという感じですね。そうなるとそれが癖になってその状態が続いたという感じでしたね。
ヨガの先生を目指すも…
–そこからヨガの先生になるまではどのような歩みだったのでしょうか?
高校を卒業してからはスポーツ栄養学科という栄養士の資格が取れる専門学校に入学し、卒業するタイミングで、ヨガの先生になろうと思い、就活をしました。しかし、ヨガの先生にはなれず、同じ会社の違う事業部に配属になってしまいました。
でもヨガをしたいと思っていたので、会社に入る前に、学校の卒業試験前でもあったので、学校に試験をずらしてくれと直談判をして、カウアイ島の方に行きそこで1ヶ月間ヨガの勉強をしてヨガの資格をとったんです。
–就職するもヨガの先生にはなれず。帰国後はヨガの先生として活動されたのでしょうか?
帰ってきて気づくことになるのですが就職先はかなりブラックでそこでも体調を崩してしまい、そこは半年くらいでやめてしまったんです。また、違う会社に入ったのですがそこも折り合いがつかず結局やめてしまいました。
そこからはもうフリーでやるしかないという状況になって、ただその頃フリー1本で食べていくには名前もないしコネもないし…どうしようとなり、とりあえず保険でアルバイトで働きながらヨガの先生として活動していくことになりました。
–アルバイトとして働きながらヨガのレッスンを行なっていた?
そこでも2年くらい働き、その合間とかにヨガのレッスンをやったりとしていました。ただアルバイト先では月に200時間働き、それプラスレッスンをしていたので、そこで一気に体調を崩しました。今度はうつにもなり、高校生の時よりも完全な拒食症になってしまったんです。今よりも体重が10キロくらい落ちてしまいましたし、毎日点滴していました…。
もちろん仕事自体は休めたのですが、ヨガのクラスは簡単には休めないので、ふらふらになりながらレッスンをしていましたね。
問題を乗り越え独立
–壮絶ですね…。そこを乗り越えて今の状況がある?
そのくらいから徐々にコネクションも広がり、レッスンのお誘いが来るようになり、生活が安定してくると自分の気持ちもメンタルも安定していきました。
そのタイミングでヨガのレッスンだけでも生活できるなと思い、アルバイトしていた会社は辞めて、ヨガ一本でやるようになりました。
–今はどういった思いで働かれていますか?
コロナもありましたが、今は仕事があるし、いろんな人との繋がりも生まれてきてるし、幸せに忙しくさせていただいています。クラスができることでもありがたいことですから。
フィットネスの恩恵と続けられない方へメッセージ
–これまででヨガやフィットネスの恩恵はどんなところでしたか?
体が安定しないとメンタルは絶対安定してこないんです。
ヨガやフィットネスはそのバランスをとりやすくしてくれるし、自分の生活のクオリティを上げてくれます。
私にとってはフィットネスもヨガも日常の一部でそれを軸に生活しているのでなくてはならないものです。旅行先行ってもヨガやフィットネスするし、自分の生活をより良くするために必要なものです。
–筋トレとヨガの相乗効果はありますか?
筋力がないとできないポーズもあるし、自分の体を支えたり、自分の体をコントロールするためのヨガでもあるし、筋トレでもあります。ヨガをやってて筋トレしていてよかったなと思うこともあるし、筋トレをやっててヨガをしていてよかったなと思うこともあります。
ヨガはまだまだ宗教っぽいとか流派が、とかありますが、私的には日常生活のクオリティが上がればいいと思っています。リカバリーとして使いたいとかストレッチとして使いたいとか様々です。そこの要素がちょっとでも底上げできればいいと思って私もやっていますし、自分に合うスタイルを見つけていければいいと思います。
–フィットネスが続けられないという人がいますが、どういう発信をしていますか?
無理して続けなくていいと思います。その時やめても、またやりたいなと思った時にやればいいと思います。もちろん病気になったり、体を動かさないとダメと言われる状況までにはなってほしいとは思いませんが、無理にはやる必要はありません。
ただ少し気持ちに引っかかるところがあればちょっとずつ自分の興味があるものをピックアップしていってほしいです。それがヨガかもしれないしトレーニング、ランニングかもしれません。自分のライフスタイルに合わせて、無意識に続けられるものを見つけること自体も楽しいと思うので、ぜひ見つけていってみてください。
今後の活動
–今後の活動
秋口に計画しているのですが、保護犬や保護猫のために私やスタジオさんと提携してクラスを提供し、全額寄付というイベントを行おうと思っています。
命を少しでも救えたらと思いそういう活動をしていきます。
私のインスタグラムで発信しますので是非ご覧ください。
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SHIORI (しおり)
- 全米ヨガアライアンス RYT200
(ヨガ&アーユルヴェーダ)カウアイ島にて取得 - 陰ヨガ指導者
- ヨガニドラー指導者
- 栄養士
ヨガ講師、アクティブウェアモデルとして都内をメインに活動。幼少期から体操や水泳をはじめ、水泳は競技者・指導者としも経験。
ヨガの学びの中でアーユルヴェーダ(インド大陸の伝統的医学)を学びその生き方に共感しライフワークとしている。
現在はヨガだけでなくライフスタイルの指導やボディーメイク、アロマテラピーについても勉強中。
- トーキョーフィットネス株式会社 代表
- パーソナルトレーナー
大手フィットネスジムにて実績を積み、フリーランスのパーソナルトレーナーへ転身。現場において1000人以上の方へ指導・カウンセリング・コミュニケーションをとってきたことから、フィットネスのための情報をより多くの人に発信していきたいと思い「トーキョーフィットネス」を開設。
また、銀座のブライダルドレスショップと提携をし、ブライダルのためのボディメイクサポートプランも手がける。
■生年月日 1997年12月15日
■出身地 青森県出身
■保有資格
・NSCA-CPT(全米エクササイズ&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
・Animal Flow Lv.1 Instructor
<TEXT,MOVIE:笹森 PHOTO:秋田,SHIORIさん>
フリーランスでヨガのインストラクターを都内で行なっています。ヨガ専用スタジオやゴールドジム、メガロスなどの大手フィットネスクラブ、また、イベントなどでもレッスンを行なっています。