フィットネスのエクササイズで、音楽に合わせて体を動かすというジャンルが増えてきています。今日は「ダンスフィットネス」と呼ばれるエクササイズについて、現役のダンスフィットネスインストラクターが解説します。
目次
ダンスフィットネスとは?ダンスとの違い
ダンスフィットネスは有酸素運動の一種で馴染みのある曲に健康増進を目的とした振り付けがついた、ダンスエクササイズ。
通常のダンスレッスンは動きっぱなしではなく、足を止めて指導をします。また、パフォーマンスであることから、首や腰、股関節をかなり動かすので運動処方としては成立しません。
しかしダンスフィットネスは、常に動き続けるので有酸素運動の一種であり、安全面も考慮された運動処方としてのエクササイズです。
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エアロビクスとは?
エアロビクスはいわゆる有酸素運動で、ダンス形式のリズムエクササイズです。
音楽に合わせて動いていて、普通のダンスとは違い規則性があり、ステップワークが型取られています。
使用する音楽に関しては、32カウント(8カウント×4回)で行われ、音楽と体の動きがマッチしてスムーズに動きやすいようにできています。
エアロビクスとの違い
ダンスフィットネスはエアロビクスの一種であることから、指導するインストラクターによってはステップワークや音楽のテンポもエアロビクスそのものに近いものもあります。
違いとしては、エアロビクスはある程度型取られた動きやステップワークが多いエクササイズですが、ダンスフィットネスはフリースタイルで、自由に動きを行うことができます。
そのため、エアロビクスで強度が高いと感じるエクササイズ初心者でも参加できるプログラムとなっています。
ダンスフィットネスの種類
ダンスフィットネスには大きく分けて、「プレコリオ」というものと「フリースタイル」の二つのジャンルに分かれます。
プレコリオとは?
プレコリオとは事前に用意された振り付けを行うレッスンのことです。プレコリオ自体は、ダンスフィットネス以外にも、バーベルエクササイズやファンクショナル系など、他のジャンルのものでも行っており、各フィットネスクラブが独自に展開しているものや、開発団体が各インストラクターがフィットネスクラブへ提供しているものがあります。
もちろんダンスフィットネスにもプレコリオがあり、決められた振り付けを3ヶ月周期で覚えていくダンスフィットネスプログラムが行われていたりします。
フリースタイル
各インストラクターが独自で考えたダンスで指導する形式です。
エアロビクスとダンスをミックスしたようなスタイルなどがある。
その他にも、ラテンエアロ、ヒップホップ系、ジャズ系のようにダンスジャンルによって振り付けを分けてるレッスンもたくさんあります。
中でもラテンエアロはとても確立されていて、そこまで強度が高いわけでもなく、かつ機能的に体を動かすので、とても人気のプログラムとなっています。
ダンスフィットネスの効果
ダンスフィットネスは有酸素運動であることから、脂肪燃焼効果・心肺機能の向上・生活習慣病の改善の効果があります。
また、音楽に合わせてグループで動くことで、ランニングやウエイトトレーニングとは違った楽しさや、解放感があり、達成感も感じられます。
非日常的なエクササイズなので、ストレス発散にもつながるでしょう。
まとめ
- ダンスフィットネスはエアロビクスの一種で馴染みのある曲に健康増進を目的とした振り付けがついた、ダンスエクササイズ。
- ダンスフィットネスは、通常のダンスとは違い、常に動き続けるので有酸素運動の一種であり、安全面も考慮された運動処方としてのエクササイズ。
- ダンスフィットネスは有酸素運動であることから、脂肪燃焼効果・心肺機能の向上・生活習慣病の改善の効果がある。
- 音楽に合わせてグループで動くことで、ランニングやウエイトトレーニングとは違った楽しさや、解放感があり、達成感も感じられる。
エアロビクスやダンスフィットネスは音楽に合わせるということが何よりも楽しいエクササイズです。普段と違った運動をしてみたい方にはぜひおすすめです!
<編集・文/トーキョーフィットネス編集部 監修/原田京 写真/原田京提供、編集部>